厚生労働省が、2026年8月28日(金)公開の映画『平行と垂直』とタイアップすることを発表しました。
発達障害者支援施策の一環として、発達障害のある方への正しい理解を促し、一人ひとり異なる発達の特性を多くの方に知っていただくことを目的とした取り組みだそうです。
このニュースを読んで、とても心強い気持ちになりました。
物語の中心にいるのは、自閉スペクトラム症のある兄・大貴(安田章大さん)と、幼い頃から兄を支えてきた妹・希(のんさん)の兄妹です。
清掃の仕事に就き、周囲のサポートを受けながら地域で自立した生活を送る兄。カウンセラーとして働きながら、兄を支えることを当たり前としてきた妹。
変わらないと思っていた日常が、妹の結婚話をきっかけに静かに揺れ始めます。
厚生労働省の紹介によれば、作品では「特定の行動に強いこだわりがある」という特性が、清掃の作業手順や自宅での食事の並べ方といった日常の場面を通して描かれているとのことです。
周囲の理解が足りないことで生まれる誤解や、家族が抱える苦悩。その一方で、職場や地域の人々の理解とサポートを受けながら暮らす姿も描かれます。
発達障害の特性は一人ひとり異なり、その現れ方にも濃淡があります。だからこそ、職場ではコミュニケーションのズレが生じることも少なくありません。
「発達障害という言葉は知っている。けれど、どう一緒に働けばいいのかは分からない」研修の現場でも、そうした戸惑いの声を何度も聞いてきました。
裏を返せば、まだ正しく理解されていない部分が多い、ということでもあります。
理解は、知識だけでは進みません。
制度や特性を学ぶことと同じくらい、「その人がどんな毎日を生きているのか」を想像できることが大切だと、私たちは考えています。
映画という形で一人の人生に触れることには、統計や解説では届かない力があるはずです。この作品が、発達障害への理解が深まるきっかけになることを願っています。
私たちも、管理職の方を対象とした「発達障害者理解」の研修を実施してきました。
そこでは特性の解説だけで終わらせず、「その指示の出し方は伝わっているか」「その配慮は本人が望んでいるものか」を、現場の具体例に沿って考えていただく時間を大切にしています。
障害のある社員への研修と、共に働く社員への研修。その両方をご提案できることが、私たちの強みです。職場での関わり方に迷いを感じていらっしゃる企業様は、お気軽にご相談ください。
■参考リンク
厚生労働省「映画『平行と垂直』とタイアップ!」
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou_kouhou/kouhou_shuppan/tieup/heikoutosuichoku.html
発達障害ナビポータル
https://hattatsu.go.jp/
映画『平行と垂直』公式サイト
https://www.toei-video.co.jp/heikoutosuichoku/
コメント