「人間が本来持っているやさしさ」に目覚める

こんにちは~。やまだ研修企画の山田です。

昨日は久しぶりに大学図書館(恥ずかしながら私は同志社大学大学院生)でがっつり勉強をすることができました。

障害者雇用に関するある文献で、「障害者雇用をしたことにで組織が得たこと」について、複数の経営者のかたの体験談を読みました。

心に残ったのは、ファーストレティングの代表取締役会長兼社長であられる柳井正氏の言葉です。

「障害ある社員の雇用を進める中で、他の社員が、『人間が本来持っているやさしさ』に目覚めた」

との言葉。

この当たり前のような言葉からにじみ出てくる、なんとも言えないメッセージ、これはなんでしょうか。

私はこの一文を、繰り返し、しみじみと読み返したのでした。

「人間としてのやさしさ」、誰にでもあるのに目覚めていない、目覚める機会がない、目覚める必要がない。。。そんなことはない。

一人一人が持てるやさしさを目覚めさせたら、人も企業も一層の成長ができるのではないでしょうか。

障害者が働きやすい組織、定着できる職場の要素とはという私の研究テーマはきっと無駄にはならないはず。改めてやりがいを感じました。

義足の方と出会い知ったこと

先日、大学院の恩師の授業に参加させてもらった際

義足を利用している方と出会った。

最も印象に残っている話は、エスカレータでの話。

現在、日本では(少なくとも京都や大阪や東京では)

エスカレータの片側が歩く人、もう一方は歩かない人、のような

暗黙のルールがあるようだ。

歩かない人の列は左右どちらか、東西で違いがあるなど

私たちの会話や興味はその程度のものだが

義足を利用している人にとっては、体を支えるうえでは

左右を選ぶことができないというのはとてもつらいことだそうだ。

「勇気あるときは歩いている列でも立つけど、めったにそれはできない」

「立っていると、時々 知らない人に舌打ちをされる」

そうおっしゃる彼女。

エスカレータでそんなに不自由な思いをしていることがいること、

自分も「みんな同じ」だと無意識に勘違いしていた事実、

しみじみ、「知らない」ことの怖さを知った。

一見どこも不自由に見えずとも、世の中には、彼女のように義足の方もいれば

内部疾患等外からは見えない障害を抱えているかたも大勢いる。

配慮のなかった自分を恥ずかしく思った。

「心のユニバーサルデザイン」は、一歩一歩。

まずは知ることから。教えてもらえてよかった。

そう思いつつ、昨日は京都駅のエスカレータ、歩いている側に立ってみた。

後ろを振り返ったが、特に怒られる様子もなかった。